兼任オタクは忙しい。

ハロオタでジャニオタのプリンセス(北の愚民)の日記。

有安杏果ちゃんがももいろクローバーZを卒業しましたが

書けば書くほど、有安の卒業という事象が自分の中でうまいこと消化できてないことに気付かされてしまう、まとまりのない文章です…

 

2018年1月15日にももいろクローバーZを卒業することを発表した有安杏果ちゃん。我々オタクに残された猶予はたったの一週間。絶対エースという立場でありながら卒業スペシャルライブも開催されることなく卒業発表から3か月でモーニング娘。'15を卒業していった鞘師里保ちゃんを超える驚異の短さ。その最後の日が今日、2018年1月21日でした。わたしの、ももクロちゃん最推しはこの有安杏果ちゃんでした。最推しだったアイドルの卒業はモーニング娘。'14の道重さゆみ様以来のことです。ここ最近はハロプロジャニーズ事務所にどっぷりですが、推した女の卒業は見守らなければなるまいと思ったので、abemaTVってやつをダウンロードして「ももクロ 2018 OPENING〜新しい青空へ〜」を視聴いたしました。 

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表情が清々しすぎて何も言えねぇ。

 

中学生までSPEED、Folder、W-inds.と歌って踊る人たちを追いかけていたわたしは、高校大学は有安が望んでいるようなおそらく普通の女の子の生活をしていました。そんなわたしをドルオタの世界に引き戻したのがももクロちゃん下野紘さんが主役の声優だったから、という理由でうっかり視聴したアニメの主題歌がももクロちゃんで、たぶんまともに彼女らを観たのはまだ早見あかりちゃんも居た頃に出演していたしゃべくり007だったような気がします。怪盗少女を歌っていて、有安が画面の端っこで、近づいてくるしゃべくりメンバーをなぎ倒してたのが印象的でした。

 


【みんなも踊っ】ももクロ本人が「Chai Maxx」踊ってみた。【Chaiなよ】(MOMOIRO CLOVER)

 

モーニング娘。の公式YouTubeチャンネルが用意したあらゆるバージョンの「ワクテカTake a chance」で本格的にドルオタ復帰したわたしですが、先駆けはももクロちゃんの「Chai Max 踊ってみた」でした。え、これガールズアイドルなの?全力すぎやせんかい?動きが揃ってるわけでもない、事務所によるこなれた動画編集がされてるわけでもない、ただただ髪の毛振り乱しながらオイオイする6人の女の子たちの映像に心が惹かれ…

 

たのも束の間、早見あかりちゃんが脱退を発表しましてももクロちゃんはZになりました。彼女らの歩んできた歴史なんて当時は大して知りませんでしたが、あかりん夏菜の抱擁にやたら感動したのは覚えてます。

 

Zになったももクロちゃんの初めてのシングル「Z伝説〜終わりなき革命」で「チビだからってナメんな 歌もダンスも誰にも負けないぜ」と極楽門からお空に向かって宣言する有安のことを、本当に誰にも負けてない子だなと思って、目が離せなくなって 有安推し になりました。

 

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 ももクリ2011でド頭から号泣してた有安。会場が同じで雰囲気慣れしてるはずなのに、ももクリ2012でもやっぱりド頭から肩が震えるくらい号泣してた有安。でも曲が始まると自信に満ち溢れた表情になって、誰よりも腕を伸ばしてでっかく踊ろうとする有安が大好きでした。アイドルとしての総合値では他のメンバーに劣るところがあるものの、パフォーマンスにおいては彼女が要だと思っていました。間違いなく。わたしの推しは有安杏果でした。

 

そんな泣き虫な彼女が、今日のラストライブではほとんど涙を見せなかった。

 

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しょうじきなところ

有安はいつかここからいなくなるのではないかとなんとなく思ってました。2017年、ソロ活動もやり始めたのはアーティスト路線に移行したいからなのかな?って。

違ったんかーい。やめるって決めてて思い出作りでソロをやってたのか、ソロをやらせてもらえたことで燃え尽きたのか、ソロ活動とは全然関係のないところで卒業を決めたのか、なんなのか今となってはわかりません。1番目だったらちょっと悲しいけどね。そんなことはないと信じたいですねー。

ネット上では、もともと浮いてたとかやめたかったんだろとか心ないコメントも見かけたし、また姑息なことにニュース記事に使われる写真もちょっと悪意あるというか4人が肩までくっつけてるのに有安だけちょっと離れ気味とかそういうのが多くて、やめてあげてよと思いながら読みました。読むんかーい。そりゃ気になるから読みますよ。

確かに、有安杏果と検索すれば関連ワードに「ぼっち」が出てくるくらい彼女は常に孤高の存在に見えました。舞台裏映像では他の4人がわちゃわちゃしてカメラアピールしてる後ろで有安は机に向かって書き物してるイメージ。そんな有安と、夏菜子しおりんあーりんの3人を、最年長のれにちゃんが繋げてあげてるように見えた時期がありました。

この子の居場所はアイドル畑ではないんじゃないか?って思ったこともある。あるよ。でもうーん…有安は普通に【普通の女の子】だったと思うんだけどなぁ。あまりにもアイドルすぎるあーりんや天性の人たらし(褒めてる)の夏菜子しおりん、バラエティ順応力に長けすぎのれにちゃんというサービス精神旺盛でアイドル偏差値の高い4人に囲まれてて、自分でも心のギャップが大きくなっちゃったのかなって勝手に想像してまう系オタク。 

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たぶん有安を推してる人たちって別にそれでも良かったんだと思うけども。それが有安だから、いまさら有安にみんなでワチャワチャしてほしいとか願ってもないし、笑わせに行ってるわけじゃないのに天然でちょっとやばい料理作っちゃうとことか、鳥が苦手でただただデカイリアクションで逃げ回ってるとことか、そんな普通の有安だけ見せてくれたら、あとは誰にも負けない歌とダンスを見せてくれたらそれだけで良かったんです。

 でも疲れちゃったんだろうね。卒業が発表されてからの一週間、どんだけ事前に緻密なスケジュール組まれたんだよってちょっとイラっとするほどあらゆる媒体に出演していたももクロちゃん。途中から、これは本人のブログや公式で発表されたコメントが本人の声で再生されてるだけのことでは?いま何時だっけ?みたいな感覚に襲われたけど、どこかで「疲れた」って本人の口からスルっと出てた気がする。本音だと思う。年齢と同じ分だけ芸歴を積み重ねてきた彼女の心労なんてパンピーには計り知れない。お疲れ様って言ってあげることしか我々オタクにはできない。

 

今日のライブ、パフォーマンスはすごく良かったです。有安は歌の要だってやっぱり思えました。「白い風」や「灰とダイヤモンド」で迷いなく高音を歌いあげる有安を見たら涙が出ました。有安のいない、4人になったももクロちゃんが迎える10周年記念の東京ドーム…どんなライブになるのか全く想像がつきません。

 

メンバーから有安に向けたコメントも、思ってたより良かったです。怒号が飛び交ったりとか、全員真顔だったらどうしようとかちょっと心配してたので、安心しました。

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特にれにちゃんの涙は本心だと思った。バカやろうって思った、気が変わらないかなと思った、って言うれにちゃんの気持ちが一番正直に刺さりました。あと、あーりんが涙を見せたのはちょっと意外でした。有安が卒業の意思をメンバーに伝えたときに流れた沈黙を一番に打ち破ったのはあーりんだったとのこと。最年少が一番現実を受け止めているように見えました。夏菜口内炎の薬の話はちょっと笑いました。でも「1人で苦しんで決めたことだから」っていうのはちょっと寂しくもあった。しおりんの話はまとまりがないと思わせつつちゃんと構成のある、頭のいい人のスピーチだと感じました。

 

でも有安のコメントがわたしの中でまだよく飲み込めていません。推しの言葉が理解できないなんて、オタク失格だ。

「10周年を迎えられると思ってた」

「こうするしかなかった」

「わたしは奇跡の5人じゃない」

「わたし以外の4人とモノノフで奇跡の5人」

え?えええ?

彼女は普通の女の子の生活を送りたくて卒業を自分で決めたのではないのでしょうか?

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2012年の冬に有安が言っていた「レベルアップはしなきゃいけないけど、根本はももクロのままでいたい」って言葉。わたしは、10周年という大事な節目を、ももクロももクロであるために有安はももクロを卒業するのだ、と思いたいです。

はたまた有安の意思なんてあまり関係なくて、大人の事情が働いているのか、それとも、実は有安の(週刊文春的な意味合いでの)自己都合なのか、最後の最後でちょっとわからなくなってしまったけれど、彼女はもう普通の女の子になったのでわたしはアイドル有安杏果のことを信じてあげるしかない。ないけども何でしょう…いささか複雑な気持ちの残るスピーチでした。この発言のあとの夏菜子とあーりんの表情が一瞬怖かったです。

 

ameblo.jp

 

このブログを読んだときも「えw本番前で更新ラストなのw」って。「ああ本当に彼女はやり切ってこのあと残すものなんて何もないんだな」って納得してたので、ちょっと自信が揺らいでしまいました。このリンクもあっという間の3月にはリンク切れになってしまうんですよ。寂しい。

 

1週間前は「我儘を聞いてもらった」と表現し、今日は「こうするしかなかった」と表現した有安の真意が、いつかわかる日が来るのでしょうか。

 

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このアー写いつのか忘れたけど美しいね。

 

とりあえず、ライブのタイトル「新しい青空へ」の新しい青空が、ちゃんと有安に向けたメッセージでもあって安心しました。ももクロちゃんの運営は常に後ろを振り向かないスタイルなので、ライブタイトルについても「2018年のOPENINGと見せかけて新生ももクロちゃんのOPENINGなだけでは」「新しい青空を見るのは4人だけなのでは」と不安も感じていました。そんなこと感じてる時点でわたしももクロちゃんのこと全然信じてあげられてないなって自分で悲しい気持ちになりましたなう。

 

生まれて初めて「この子たちを追いかけたい!」という気持ちになってアイドルのファンクラブに加入したものの、ファンクラブに入ってもチケットが取れないという現実にまだ若かったわたしは心が折れました(今はチケット落ちても「徳の積み方が足りなかったんだ」と自省できる立派なドルオタになりました)。

どんどん箱が大きくなり、全然 “いま会えるアイドル” ちゃうやんと思ったあたりでももクロちゃんの全部を追っかける行為からは降りてしまったので、ももクロちゃんのライブを見るのはすごく久しぶりだったのですが、やっぱり楽しかったです。わたしがモノノフ最盛期だった2011〜2013の曲もちょっと歌い方がオトナになってたりして、10周年という節目を前に彼女たちの変化・進化に気が付きました。

こうして最推しだった有安がわけわかんない間に卒業して、あのとき以上にももクロちゃんを熱量をもって応援できる日はたぶんもう来ないと思います。でもそれは4人になったからっていうことではないので、むしろ4人になったももクロちゃんが過去曲でどんなパフォーマンスをするのか観たいってそれは思ってます。ええ、数年の時を経てわたしがドルオタDDになってしまっただけです。でもわたし、アイドル論においてはセンター至上主義なので、偶数のももクロちゃんにいる夏菜子をどんな顔して見たらいいのか悩んじゃいそう。どうやったってももクロちゃん夏菜子が絶対エースのセンターだからなぁ。

 

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5人のももクロちゃん、大好きでした。今までありがとう。

4人になったももクロちゃん、がんばれ。

 

そして、推しがいついなくなるかわからないこのご時勢、推しに会える機会と時間は大切にしなければならないと改めて思いました。2月のハロコン札幌のチケット探してきます。